2023年2月22日
成長期スポーツ障害「腰椎分離症」についてです。
腰椎分離症とは、腰椎の疲労骨折です。
反る動作や捻る動作を繰り返す成長期のスポーツ選手に多いです。
病期のステージによってスポーツ復帰までの方針が異なります。
また、早期発見で分離すべり症に進行するリスクが低くなります。
まず腰椎とは腰のあたりの背骨のことです。
左右両方とも疲労骨折してしまう場合もあれば、
片側のみの場合もあります。
負荷がかかり続けていくとどんどん疲労骨折が悪化していき、
最終的には末期と呼ばれる状態になってしまいます。
末期になってしまうと分離すべり症に進行するリスクがかなり高くなります。
すべり症では背骨が滑ってしまうために神経が圧迫されるなど
様々な症状が出ることにつながってしまいます。
初期の段階で発見することができれば
骨癒合してくれる可能性が高いので腰の痛みが出てきたら早めの病院受診をおすすめします。
ちなみにレントゲンでみつかることもあるのですが、
レントゲンで見えた際には末期に近い状態かもしれません。
CTやMRIでの診断を受けてもらえると良いと思います。
MRIは早期発見にとても有用で、
CTと併用することで治療方針の決定に有用だと思われます。
そもそもなぜ分離症になるか、ということですが、
腰を反る動作をしたときや捻る動作をしたときに
腰椎分離症が発生する部位に負担がかかるのです。
そのため適切に動作がコントロールされていない状態で
反る動作やひねる動作が繰り返されると分離症になってしまうのです。
成人になると骨がしっかりしてくるので、その頃には新たに分離症になることはあまりないです。
要因はいろいろとあるのですが、
腰椎以外の部分の動きが悪かったり、
腰椎の中でも1箇所のみが動きすぎている、
体幹が弱くて安定性が低い
などが挙げられます。
解決策として、
・下半身や上半身のストレッチ(可動性向上)
・背骨を動かす練習
・体幹トレーニング
が挙げられます
今回は下半身のストレッチの1つで
腰椎分離症で勧められている「ジャックナイフストレッチ」を紹介します。
胸の前と太ももの前側をくっつけたまましゃがみ、
そのから胸と太ももを離さないようにしたままで膝を伸ばしていきます。
伸ばしたところで10秒キープして、一度しゃがみ、また膝を伸ばしてくというように5セット繰り返してみましょう。
すぐに結果は出なくても毎日続けていくことが大事です。
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